1986年に放送された「男女7人夏物語」
青春の名残を捨てきれずにいる結婚適齢期の男女7人。
少々遅い青春を不器用にも懸命に生きていく姿。
これが視聴者の心をとらえ、最高視聴率31.7%を記録し大ヒット。
明石家さんまさんと大竹しのぶさんが結婚するきっかけとなり、後のトレンディードラマに大きな影響を与えました。
この「男女7人夏物語」の出演者の現在についてご紹介します
目次
今井良介/明石家さんまさん
ドラマで演じる今井良介は、当時の明石家さんまさんと同じ30代。
ツアーコンダクターという設定です。
今井良介が住んでいるマンションと、大竹しのぶさん演じる神崎桃子が住むマンションが隅田川を挟んだ清澄地区に立っており、このドラマ以降再開発もあって人気エリアとなりました。
明石家さんまさんといえば、もはや説明不要の日本を代表するお笑いタレント。
奈良県奈良市出身で、高校3年の時に落語家を志しますが、周囲の勧めなどから後にタレントに転向。
その後の活躍ぶりは誰もが知るところで多くの冠番組を持つほか、俳優として映画・ドラマにも多数出演します。
このドラマで知り合った大竹しのぶさんとは1988年に結婚し、翌年娘のIMARUさんが誕生しましたが、1992年に離婚されています。
座右の銘は「生きてるだけで丸儲け」。
浅倉千明/池上季実子さん
ドラマでは、幼いころのトラウマから、自分の気持ちを素直に言えない、そんな女性を演じています。
良介を好きになり、一夜を共にしますが、しかし、逆に一夜を共にしたことで、良介が本当に好きなのは桃子だということに気づかされるのでした。
ドラマ終盤で片岡鶴太郎さん演じる大沢貞九郎と結ばれます。
池上季実子さんは1959年生まれ、京都府出身で、祖父は歌舞伎役者の8代目坂東三津五郎、叔父は9代目坂東三津五郎、従兄は10代目坂東三津五郎、という芸能ゆかりのある環境で幼少期を過ごされています。
芸能界入りは従兄の坂東三津五郎の勧めがきっかけのようですが、ドラマ撮影の見学時にスカウトされて出演した1974年放送のNHKの少年ドラマシリーズ「まぼろしのペンフレンド」がデビュー作となります。
私生活では、1985年に古美術商を営む10歳年上の一般男性と結婚され、1女をもうけましたが、3年後に離婚されています。
現在も芸能活動をされていますが、どちらかというと2時間ドラマなどへの出演が多いようです。
大沢貞九郎/片岡鶴太郎さん
ドラマでは、自分に自信がない、いじけ男の役でした。
千明が好きで、中々告白できずにいますが、終盤で勇気を振り絞って告白した印象的なセリフは、大きな話題となりました。
1954年生まれの片岡鶴太郎さんは、幼少期から芸能界へ憧れを持っていたようです。
高校卒業後、俳優を目指して上京します。
弟子入り志願として最初に尋ねた清川虹子さんに断られ、いくつかの職を経たのち、1973年 声帯模写の片岡鶴八氏に弟子入りします。
中々売れず不遇の時を過ごしましたが、1981年「オレたちひょうきん族」で演じた近藤真彦のモノマネで脚光を浴び、浦部粂子やたこ八郎のモノマネで大ブレークを果たしました。
1980年代後半からは俳優としての活動が多くなり、現在でも主に2時間ドラマに出演するほか、芸術家として個展等も開かれています。
プライベートでは過去ご結婚されていましたが、現在は離婚されお一人のようです。
沢田香里/賀来千香子さん
ドラマ内ではすぐに男の人を好きになってしまうやや尻軽女的な役でした。
賀来千香子さんは1961年生まれ、東京都の出身です。
甥に現在大ブレーク中の賀来賢人さんがいらっしゃいます。
賀来千香子さんは高校3年生のときに原宿でスカウトされ芸能活動をスタート。
両親に芸能界入りを大反対されつつも、モデルとして実績を重ね、1982年に女優デビュー。
その後TBSドラマ「少女に何が起こったか」「男女7人夏物語」で人気が出ます。
しかし何といっても賀来千香子さんの代表作と言えば「ずっとあなたが好きだった」でしょう。
このドラマは佐野史郎さんが演じる「冬彦さん」が話題となり、「マザコン」がその年の流行語大賞にも選ばれました。
賀来千香子さんは1994年に俳優の宅間伸さんと結婚され、おしどり夫婦として知られていましたが2012年に離婚され、現在は独身のようです。
椎名美和子/小川みどりさん
ドラマ内では、あまり浮いた話の無い、ややのけ者的な役でした。
小川みどりさんは1960年生まれ、東京都八王子市の出身です。
1975年に雑誌モデルとしてデビュー。
テレビへの進出は1982年で、初期は情報番組のリポーターを務めていました。
「男女7人夏物語」が女優としてのデビュー作で、以後多数のドラマに出演されます。
現在は芸能活動を続ける傍ら、
リポーター経験を活かした講演などを行われています。
野上君章/奥田暎二さん
ドラマでは「2枚目のモテ男だが、本気で女性を愛せない」難しい役どころでした。
最初の内は香里を手玉にとっていますが、最後は香里にしてやられ、結ばれるところが印象的です。
奥田暎二さんは1950年生まれ、愛知県春日井市の出身です。
幼少のころから俳優を目指すも父親に反対され、市議会議員である父のつてで在学中は議員秘書をしていました。
しかし役者の夢が捨てきれず、芸能人の付き人やモデルの仕事を始めますが、まったく売れずホームレスに近い生活をしていた時があったそうです。
不遇の時代が続きますが、徐々に人気に火が付き、
「男女7人夏物語」でブレーク、女性ファンを獲得します。
妻はエッセイストの安藤和津さん、長女は映画監督の安藤桃子さん、次女は女優の安藤サクラさんという芸能一家です。
奥田英二さんは現在も俳優業を行っている他、映画監督としてもご活躍されています。
神崎桃子/大竹しのぶさん
ドラマで演じる神崎桃子は自由奔放で思ったことを口にするタイプ。
良介とは会うたびに口ゲンカをしながらもお互い惹かれあっていく役でした。
大竹しのぶさんは1957年生まれ、東京都の出身です。
デビューのきっかけは1973年、当時人気のあったフォーリーブス 北公次さん主演ドラマ相手役に応募、合格したことでした。
以降、数々のドラマに出演し現在に至りますが、その演技力は高い評価を得ており、「女の闇を演じさせれば天下一品」
と言われています。
ご結婚は明石家さんまさんとの前、1982年にTBSのドラマディレクターの服部晴治さんとされましたが、1987年 服部さんがガンにより永眠され離縁されました。
明石家さんまさんとは1988年に結婚され、翌年IMARUさんが生まれますが、1992年に離婚されています。
しかし、離婚はされたもののお二人は現在も仲が良く、夫婦漫才のような掛け合いをテレビで見ることができます。
「CHA-CHA-CHA」/石井明美さん
主題歌で起用された「CHA-CHA-CHA」は、ドラマ同様53万枚を売り上げる大ヒット曲となりました。
同曲は元々イタリアのダンスグループが歌っていたものを日本向けにカバーされたもので、石井明美さんのデビュー曲となります。
石井明美さんはデビュー前美容師でしたが、合間に勤めていたカラオケスナックで、歌唱力を認められスカウトされたそうです。
4年後の1990年には同じダンスナンバー系の「ランバダ」もヒットさせスターとなります。
私生活では1990年にドラマーの男性と結婚し男児をもうけますが、1993年に離婚されています。
離婚後は仕事に復帰し、シングルマザーとして奮闘された後、2013年に一般男性と再婚されています。
現在はライブハウスを中心に活動されているようです。
以上、「男女7人夏物語」についてでした。